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見ました。
名作との呼び声の高い本作、1話から雰囲気がとてもよくて、引き込まれました。 機動戦士ガンダムの外伝的位置づけです。 ガンダム、Z、ZZ、逆シャアの後に作られたものです。 監督:高山文彦(マクロスの演出、ラーゼフォンの脚本等) デザインワークス(メカデザイン等):出渕裕(ザブングルのメカデザイン、ラーゼフォン監督) キャラクターデザイン:美樹本晴彦(マクロスキャラデザイン等) メカデザインは、ガンダム本編より、リアル志向というか、カスタムされています。 作画がよくて、プロポーション崩れなどはなかった、と思います。 ただ、ケンプファーは・・・あのデザインはジオンから出たのだろうか、という違和感は残ります。 キャラデザインは、美樹本さんらしいデザイン。 最初は違和感があったけれども、だんだん気にならなくなってきます。 ストーリーライン、演出について。 全体的に、じっくりと登場人物の心情を描いていて、伝わってきます。 最後は若干、尺が足りなかった感じがしますが、全体的には良くまとまっていて、内容は濃かったです。 1話から、戦時下の雰囲気が出ていて(若者の僕が言うのもなんですが、とてもリアルを感じられます)、物語に深みが出ていると思います。 最後は感動的、かつ余韻の残る終わり方で、とても良かったです。 確かに、名作でした。 次、ストーリーなどについて。 ストーリー 一年戦争末期、地球連邦軍が新型ガンダムを開発しているという情報を掴んだジオン公国軍の特殊部隊「サイクロプス隊」は、機体を奪取すべく北極の連邦軍基地を襲撃する。しかし作戦は失敗し、目標物は宇宙へ飛び立ってしまう。 その後偶然入手した情報から、新型ガンダムが中立コロニーのサイド6へ運び込まれたと知ったジオン軍はサイクロプス隊をそこへ送り込み、再び新型ガンダムの奪取の任務に就かせる「ルビコン計画」を発動。 新型ガンダム奪取作戦を縦糸に、サイド6・リボーコロニーに住む小学生アルフレッド・イズルハ(アル)とサイド6へ潜入したサイクロプス隊の新兵バーナード・ワイズマン(バーニィ)との関わりを横糸に、物語は展開していく。(Wikipediaより引用) 映像は、戦争が起きても、テレビの前の出来事として捉える子供と、実際に軍人として戦争をやってる大人の両方を映します。 無邪気に戦争ごっこをやっている子供と、本気で戦争をやっている大人たち。この対比によって、鮮やかに戦争の実情を描き出しています。 時期はクリスマスで、この悲しい物語に更なる深みを与えています。 そしてメインの、アルとバーニィ、クリス(アレックスのパイロット)の物語は、誰も悪くないのに、戦争というものによって、悪い結果を生み出してしまいます。 しかし、戦争というものは悪意を生み出し、憎しみをも呼びます。 この物語は、暖かいのに冷たい、或いは冷たいのに暖かい物語です。 戦争では、人が死にます。 親しい人同士が戦うことにもなります。 そんな、簡単なことを、この物語は、私たちに突きつけてきます。 この平和が、どんなに素晴らしいことか、改めて認識しました。 最後に、印象に残ったシーンを紹介します。 それは、戦闘によって破壊された校舎を背に、校長が生徒に語りかけるシーンです。 「長く苦しかった戦争もついに終わり平和な日々が訪れました。(中略)この平和はまことに多くの犠牲の上に勝ち取られたものです。君達にはそのことを忘れないでほしいと思います。」そして言うのです。 「二度と戦争を起こさないように(後略)」 しかし、宇宙世紀はこれ以降も、何度かの戦争を経験します。 人々は皆、戦争のことを忘れてしまったのでしょうか? アルのように、特別残酷な経験をしなければ、戦争はやまないのでしょうか? ひたすらに、心が揺さぶられました。 終わった後の余韻は、どこか暗く、重いものでした。 これは、戦争について、真摯に向き合っていて、とても心に残る作品でした。 PR |
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