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今回、多くのアニメで見かける、軍服がニーソックスという状況について具体的な例を2つ程交えながら考えてみたいと思う。
※なお、この記事では、批判ではなく、単純な考証にすぎないということを明言しておく。 1.現状の確認 昨今、ロボットアニメ及び戦記アニメにおいて、女性の軍服(又はそれの一バリエーション)が、ミニスカートにニーソックスといういでたちのものが多く見受けられる。私が知っているだけでも、ガンダムSEED、及びDESTENY、奏光のストレイン、コードギアス、戦場のヴァルキュリアなどがある。 さて、このような軍服にも関わらずミニスカートでニーソックスという珍妙な格好は、なぜ出現したのだろうか?答えは簡単、オタク業界でニーソックスが流行してきたために、視聴者のニーズに合わせ、出現したのだろう。 答えは簡単だ。しかし、次には疑問が湧いてくる。このような軍服は実際にはありえるのだろうか? 2.考証の前に これからの話の前提として、ニーソックス軍服の実用性を考える上での分け方を書き記す。 着用者が非戦闘員であるタイプ(多くの場合ロボットアニメ)と、着用者が戦闘員であるタイプ(それ以外の戦記モノアニメ)に分けて考える。 これから、前者の例として、ガンダムSEED、後者の例として戦場のヴァルキュリアを挙げ、考証していく。 また、比較するための通常の軍服を、前者はスカート(膝丈くらいまでのもの。ロング、又はタイトスカート)、後者はズボンとする。 3.着用者が非戦闘員であるタイプであり、一般的なリアルロボット世界でのニーソックス軍服について ここでは、ガンダムSEEDを例に、考証していきたいと思う。 メリット ・男性隊員の士気の向上 ・パンチラの危険性の上昇(特に無重力空間において) ・ノーマルスーツ(宇宙服)着用時に、軍服のまま違和感なく着用できる。 デメリット ・着用するのに時間がかかる(特に緊急時に於いて重要) 非戦闘員における軍服は、機能面というより、規律面での意味が大きいようだ。そのため、大きなメリットは存在するものの、デメリットは小さいものとなった。 4.着用者が戦闘員であり、一般的な戦記モノの世界でのニーソックス軍服について ここでは、戦場のヴァルキュリアを例として考証していく。 メリット ・男性隊員の士気の向上 ・パンチラの危険性の上昇(激しく運動するため) ・生産コストの減少。ズボンよりも縫製方法が単純であり、使用する布の量も少ないものとなる。 ・交換が利く。ズボンと違い、右足、左足、スカート部の3パーツに分かれているため、例えばズボンでは右足が大きく引きちぎれたものを全部取り替えることになっても、ニーソックスでは右足が大きく引きちぎれたら、右足だけを取り替えればよい。 ・トイレの際、ズボンより、隙が少なくなる。 ・通気性が良い。夏季においては、発汗量を低く抑えることができる。 ・脚部への負傷時、ズボンに比べ治療する部位をより簡単に露出させることができる。 ・最悪、敵兵士への色仕掛けが可能。 デメリット ・大腿部の露出。(ただし、ズボンで守れる程度の傷はたかが知れているので、デメリットになりえない可能性もある。また、戦場ではひざを突くことが多くなるだろうが、その部分は保護できていることを頭の片隅に入れておいて欲しい)また、大腿部露出により、活動地域(森林地帯など)の限定される可能性もある。 ・ニーソックスがずり下がる危険性がある。着用者はこのようになった場合、集中力をそがれるのではないか? ・保温性の低さ。冬季においては、致命的か。 ・着用に要する時間が長い。 小さなメリットは多く存在するものの、大きなデメリットが目立つ。特に冬季での実用性のなさと大腿部露出による負傷の危険性増加などは大きい。総合的にはズボンの方が優れているようだ。 しかしながら、士気の上昇の効果は見逃せず、夏季制服としてなら正式採用もありうるかもしれない。 5.最後の課題 最後の課題。それは大きく、乗り越えがたい。 ニーソックス軍服の課題点。それは、ニーソックス軍服には年齢制限があるということだ。ニーソックスが許されるのは30代ほどまでだろうし、定年間際の熟年女性がはいているのを見ると、新たにデメリットとして、士気の低下が加えられてしまう。 つまり、ニーソックス軍服はある年齢までしか着用できず、それ以降は別の軍服を着用するようになるのだ。ここで、問題が出てくる。線引きラインの問題だ。例えば、35歳以降は違う軍服だ、などといったら、組織ぐるみのセクハラであるとされてしまう。これには、社会民●党など黙ってないだろうし、大きな問題になること必須である。 しかしながら、年齢制限を持たせないと、上記のようなデメリットが生じてしまう。 どっちに引いても大きな問題であり、解決の糸口は見つけられそうにない。 6.終わりに 結論として、次の二つのことが言える。 ・着用者が非戦闘員や士官であるばあい、ありうるかもしれない。 ・着両者が戦闘員である場合、夏季制服としてならありうるかもしれないが、可能性は低いだろう。 このような、希望の持てる結論となった。最後の課題を除いては。 つまり、最後の課題さえ乗り越えられれば、ニーソックス軍服も夢ではないということだ。 次の世代は、この大きな課題を克服し、きっとニーソックス軍服を実現してくれるだろう、とねがいつつ、筆を置く事にする。 (2010/12/30) PR |
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