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富野由悠季(とみのよしゆき)。
1941年生で、御年69歳。 富野由悠季のほかにも、作詞時の名義として井荻 麟(いおぎ りん)、コンテ時の名義として斧谷 稔(よきたに みのる)という名前などを使っている。 監督、原作、作詞、演出、小説執筆、メカデザイン(ジオング等)などをこなす。 監督をした代表作品 『無敵超人ザンボット3』(1977) 『伝説巨神イデオン』(1979) 『機動戦士ガンダム』(1980) 『戦闘メカ ザブングル』(1982) 『聖戦士ダンバイン』(1983) 『OVERMANキングゲイナー』(2002) 尚、テレビシリーズではキングゲイナーが最後。 ただし、ネット配信で全6話の『リーンの翼』(2005)を製作した。 事実上の最終作(現時点)は、劇場版Zガンダム3部作(2005~2006)。 人物について 俗にツンデレといわれるほど、ツンツンしている(基本的にデレない)。 自身の作品については厳しく見ており、満足することなく向上しようとしているっぽい。 インタビューでは、自身の作品をほめることをせず、問題点を指摘する事が常である。 アニメを見る大人については、快く思っていないらしい。 作品について 富野監督は、作品によって「黒富野」や「白富野」などと呼ばれる。 黒富野状態での作品は、作品雰が陰鬱で、人が多く死んだりして、精神に打撃がくる。 白富野状態での作品は、明るくて、希望に満ちている。 僕はどっちも好きだが、一般には黒富野の方が好かれているようだ。 また、ロボット物ながらも女性登場人物が多いのも特徴だろう。 ザンボット3からVガンダムまでは、大体交互に黒、白となっている(ザンボット3、Vガンダムは黒富野)。 Vガンダムを監督していたときには鬱病だったとも言われ、Vガンダムの終了を機にしばらく監督業から遠ざかる。 その後、ブレンパワードで復帰し、∀ガンダム、キングゲイナーと3作立て続けに白富野作品を製作。 作品について その2 富野作品では、登場人物がみな人間らしい、というのが挙げられる。 というのも、だいたいの登場人物が人間らしいエゴを剥き出しにしているのだ。 怒鳴りあったり、言い合ったりして、登場人物の皆が自分をぶつけあっている。 これがまたリアルで、見ていて真に迫るものがある。 ただの絵の連続で、しかもSFであるにも関わらず、リアルを感じさせる。 富野監督のうまさは、そういった人物描写というのが一つ、あるだろう。 もう一つ、富野監督のうまさがある。 それは当然、ストーリーのうまさだ。 まず、全体を通した物語として、面白い。 また、一話ごとに見てみても面白い。 物語の推移も面白いし、見ている時点でも面白い展開。 そんな感じで、ロボット物としては理想的である。 ただし、富野監督の作品を理解しようと思ったら、正直難しい。 何個も作品を見て、初めてぼんやりと共通項とか、そこから見えてくるものがある。 まずは見て、そこで感情に直に訴えてくるものがあるから、それを感じれれば、それがいいと思う。 細かいことに関しては、このブログのZZについての記事を参照していただきたい(宣伝)。 宮崎駿との対比から見えてくるもの 一般的にアニメの巨匠といわれている宮崎駿と比較してみる。 主に二つのことが見える。 宮崎駿 富野由悠季 叙事詩的 叙情詩的 芸術家 テレビの構成作家 という感じだと思う。 ただし、比較した場合にどちらに傾くか、という話であり、どちらも完全にそう、というわけではない。 まず、叙事詩か叙情詩かということ。 宮崎監督は、割と事物優先である気がする。 映画という短い時間で表すことだからだと思うが、事態が進行するのが先で、人が後ろからついてくる感じ。 対して富野監督は、人間優先で、人間描写が長い。 テレビシリーズということもあるだろうが、登場人物の心情とかがかなり丁寧に描写されていて、人間の心情から発して事物へ、という感じがする。 次に、芸術家か、構成作家か。 宮崎監督は、芸術家であると思う。 例えばポニョでは全部を人の手で書いたり、割と伸び伸びと、しがらみにとらわれることがあまりなさそうだ。 そして、作画スタッフはほぼ自社である。 お金にあまり囚われずに、自分の作りたいものを納得いくまで作る。 そういう意味で、芸術家であると思う。 対して、富野監督。 こちらは構成作家である。 限られた予算、人員、期間内で最大限自分の面白いもの、視聴者がおもしろいと思うような作品を作る。 そこにはスポンサーの意向やさまざまな制限があるだろう。 そういう意味で、テレビの構成作家だと思う。 単純に宮崎監督と富野監督を比較することはできないと思う。 ということで、分かるような分からないような紹介終わり。 ちなみに、僕は富野監督が監督の中では一番好きだ。 PR |
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